ラベル
2015年 09月 27日
おはようございますっ!MORiKO★です!
みなさん、私達のお店にある原石をご覧になったことはありますか???
中には下の写真の様に石の情報のかかれた紙がついているものもあったと思います。
今日はそのラベルの話をしたいと思います♪♪♪
★グリーンクォーツ(アクチノライトinクォーツ)(イタリア産) 6,000円+税★
実はこのラベル、2年前まではどの原石(鉱物標本)にもつけておりませんでした。
しかし、購入された方にとってとても大切な石の名前や産地などが分からなくなってしまうは嫌だなぁという事からラベルをお付けするようになりました。
このラベルには石の英名・和名・化学組成式・モース硬度・産地を書いています。
ミネラリストにとっては必需品です!
特にこの中で産地が重要なのです。同じ鉱物でも産地が異なるとその形状が変わる事があります。また、同じ鉱物でも産地によっては価値の高くなるものも沢山あるからです!
確かにブラジルのアメジストと、メキシコ・ベラクルス産のアメジストの価値は全然違いますよねっ♪♪♪
そこまでは恐らくみなさんお分かりになると思いますが、実はこのラベルを作成する作業がとっても大変なのです。
海外ミネラルショーでは時間が限られていますので、まさに「時は金なり」。
どれだけ多くの石の中から仕入れる石を絞られるかによって仕入れの良し悪しが変わります。
ブログで紹介したことのある様な石だと、MORiKO★の脳内データベースにインプットされているので、石の名前や産地などは分かります。
しかし、見た事も聞いたこともないような石に出会ったときがくせ者なのです。
6月に行ったフランスのサント・マリー・オー・ミーヌショーでも見た事のない石に出会いました。
後日ご紹介いたしますが、それはこの石。
★???★
(とってもかわいいハート型の石ですが、これについては後日ご紹介いたしますね~!)
なんでしょうこの石は。見た事がありません!化石???
こちらはスイス人の彫刻家から仕入れたもの。
こういうときは時間を節約して後で調べるために、石の名前と産地を書いてもらいます。
その彼に書いてもらったのがコチラ。
ドイツ語で「Mineral/Fossiie(ミネラル/フォッシーリ)」と書いてありますね。
これは「Mineral/Fossil」、つまり「鉱物/化石」の事です。
その下の「Fundort(フンドート)」はFindの過去分詞系のFoundによく似ているので発見地かな?Google翻訳をしてみると「Locality」つまり産地と出ました。ドイツ語でFundortは産地なのですね~!
まずは産地から見てみましょう。
読み辛い字ですが、なんとかオーストリアと読み取る事ができます。
「T」は私達に分かりやすく書き直してくれた形跡がありますね。そのままだと「P」にしか見えません。
恐るべし・・・
そして肝心な鉱物の名前ですが、「PINDLITA」とあります。
ピンドリタと読むのですかねぇ?
手元の図鑑にピンドリタは載っていなかったのでインターネットで調べる事にします。
まずは「PINDLITA」をGoogle検索です。
すると3つしか表示されないではありませんか!10億以上あるインターネットのページの中でたった3つしかヒットしないとは・・・
それぞれ全く関係のなさそうなサイトなので、どうやら「PINDLITA」ではありませんね・・・
という事は最後のAがH?
「PINDLITH」ピンドリスかもしれません。
検索をかけます。
ヒット1件・・・
違いますね。
うーん。
もしかしたら最初は「P」ではなく、気合の入りすぎた「D」かもしれません。という事は「DINDLITA(ディンドリタ)」と「DINDLITH(ディンドリス)」の二択です。
ところがどちらも2件しかヒットせず・・・
そもそもこの人が石のスペルを間違えていたらお話になりません。
どうしよう・・・
片っ端からああでもない、こうでもないを繰り返し、ついに光が差しました。
「PINOLITH(ピノリス)」が正解だったのです!!!
あの「O」はどうみても「D」ですや~ん!!!
それにしてもたどり着けてよかったです。
無事石の正体が分かりました。
全く分からない時はもちろん鑑別に出しますが、壊さないといけないので一個しかないものはそもそも調べられないのです・・・
鑑別するにしても候補がないと難しいですからね~。「○○かどうか調べてください。」という依頼でないと時間がかかりすぎてしまいます。
海外の人の字が読めないのは本当に困ります。
そういう作業をしながら、ラベル作成を進めますが、毎回産地は難しくて嫌になります。
アルファベットが並んでいてもイメージが沸かないので、カタカナで表記するようにしますが、地名の日本語発音が分からないときも多々あります。
そういうときはインターネットでその単語の発音をイヤホンで聞いて、もっとも近いカタカナに変換するという作業を行っています。
今回のフランスの原石の産地で困ったのが、「Busovaca, Bosnia and Herzegovina」という産地でした。
国はボスニア・ヘルツェゴビナと分かるのですが、「Busovaca」がよく分かりません。
ブソヴァカ?ビュソバカ?ビュソヴェイカ?
インターネットで発音を聞くと「ビュソバガ」が最も近いなと感じました。
という風に、ひとつのラベルを作成するのにも色々と苦労しております。
できたらこのラベルは捨てずに石と一緒に大切にしていただきたいなぁ~と思っています♪
原石などを販売しておりますオンラインショップはこちら
バイヤー三銃士ブログもよろしくお願いします。
イベントのお知らせ「lovely phenomena」ブログもお見逃し無く!
みなさん、私達のお店にある原石をご覧になったことはありますか???
中には下の写真の様に石の情報のかかれた紙がついているものもあったと思います。
今日はそのラベルの話をしたいと思います♪♪♪
実はこのラベル、2年前まではどの原石(鉱物標本)にもつけておりませんでした。
しかし、購入された方にとってとても大切な石の名前や産地などが分からなくなってしまうは嫌だなぁという事からラベルをお付けするようになりました。
このラベルには石の英名・和名・化学組成式・モース硬度・産地を書いています。
ミネラリストにとっては必需品です!
特にこの中で産地が重要なのです。同じ鉱物でも産地が異なるとその形状が変わる事があります。また、同じ鉱物でも産地によっては価値の高くなるものも沢山あるからです!
確かにブラジルのアメジストと、メキシコ・ベラクルス産のアメジストの価値は全然違いますよねっ♪♪♪
そこまでは恐らくみなさんお分かりになると思いますが、実はこのラベルを作成する作業がとっても大変なのです。
海外ミネラルショーでは時間が限られていますので、まさに「時は金なり」。
どれだけ多くの石の中から仕入れる石を絞られるかによって仕入れの良し悪しが変わります。
ブログで紹介したことのある様な石だと、MORiKO★の脳内データベースにインプットされているので、石の名前や産地などは分かります。
しかし、見た事も聞いたこともないような石に出会ったときがくせ者なのです。
6月に行ったフランスのサント・マリー・オー・ミーヌショーでも見た事のない石に出会いました。
後日ご紹介いたしますが、それはこの石。
(とってもかわいいハート型の石ですが、これについては後日ご紹介いたしますね~!)
なんでしょうこの石は。見た事がありません!化石???
こちらはスイス人の彫刻家から仕入れたもの。
こういうときは時間を節約して後で調べるために、石の名前と産地を書いてもらいます。
その彼に書いてもらったのがコチラ。
ドイツ語で「Mineral/Fossiie(ミネラル/フォッシーリ)」と書いてありますね。
これは「Mineral/Fossil」、つまり「鉱物/化石」の事です。
その下の「Fundort(フンドート)」はFindの過去分詞系のFoundによく似ているので発見地かな?Google翻訳をしてみると「Locality」つまり産地と出ました。ドイツ語でFundortは産地なのですね~!
まずは産地から見てみましょう。
読み辛い字ですが、なんとかオーストリアと読み取る事ができます。
「T」は私達に分かりやすく書き直してくれた形跡がありますね。そのままだと「P」にしか見えません。
恐るべし・・・
そして肝心な鉱物の名前ですが、「PINDLITA」とあります。
ピンドリタと読むのですかねぇ?
手元の図鑑にピンドリタは載っていなかったのでインターネットで調べる事にします。
まずは「PINDLITA」をGoogle検索です。
すると3つしか表示されないではありませんか!10億以上あるインターネットのページの中でたった3つしかヒットしないとは・・・
それぞれ全く関係のなさそうなサイトなので、どうやら「PINDLITA」ではありませんね・・・
という事は最後のAがH?
「PINDLITH」ピンドリスかもしれません。
検索をかけます。
ヒット1件・・・
違いますね。
うーん。
もしかしたら最初は「P」ではなく、気合の入りすぎた「D」かもしれません。という事は「DINDLITA(ディンドリタ)」と「DINDLITH(ディンドリス)」の二択です。
ところがどちらも2件しかヒットせず・・・
そもそもこの人が石のスペルを間違えていたらお話になりません。
どうしよう・・・
片っ端からああでもない、こうでもないを繰り返し、ついに光が差しました。
「PINOLITH(ピノリス)」が正解だったのです!!!
あの「O」はどうみても「D」ですや~ん!!!
それにしてもたどり着けてよかったです。
無事石の正体が分かりました。
全く分からない時はもちろん鑑別に出しますが、壊さないといけないので一個しかないものはそもそも調べられないのです・・・
鑑別するにしても候補がないと難しいですからね~。「○○かどうか調べてください。」という依頼でないと時間がかかりすぎてしまいます。
海外の人の字が読めないのは本当に困ります。
そういう作業をしながら、ラベル作成を進めますが、毎回産地は難しくて嫌になります。
アルファベットが並んでいてもイメージが沸かないので、カタカナで表記するようにしますが、地名の日本語発音が分からないときも多々あります。
そういうときはインターネットでその単語の発音をイヤホンで聞いて、もっとも近いカタカナに変換するという作業を行っています。
今回のフランスの原石の産地で困ったのが、「Busovaca, Bosnia and Herzegovina」という産地でした。
国はボスニア・ヘルツェゴビナと分かるのですが、「Busovaca」がよく分かりません。
ブソヴァカ?ビュソバカ?ビュソヴェイカ?
インターネットで発音を聞くと「ビュソバガ」が最も近いなと感じました。
という風に、ひとつのラベルを作成するのにも色々と苦労しております。
できたらこのラベルは捨てずに石と一緒に大切にしていただきたいなぁ~と思っています♪
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by stonebuyer
| 2015-09-27 09:00
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