おはようございます。
サルオでございます。
本日はコレクションアイテムの中でもトップクォーリティな石たちを紹介させて頂きます。
①エレスチャルクォーツHC 10ミリブレス(マダガスカル)
そういえば先日シトリンの回でアメジストは「水晶に微量な鉄分を含み紫色になっている」話しをさせて頂きましたが、エレスチャルクォーツはがっつり鉄分を含んでいる水晶です。
内包物は酸化鉄、もっと深くいうとオキシ水酸化鉄です。っていってもよく分かりませんよね。
成分:FeO(OH) つまり Fe(鉄),O(酸素(オキシ)),OH(水酸化)⇒オキシ水酸化鉄です。
ではなくて鉱物名の話ですよね。
内包物はレピドクロサイト(一部ゲーサイト)です。
鉄分ががっつり入ると水晶は赤くなります。というよりは赤いのはレピドクロサイトの色です。
②ゴールデンルチルクォーツHC9ミリブレス(ブラジル)
ルチルの一番の特徴は屈折率の高さにあります。
その高い屈折率のために光の反射率も高くなり、このルチル特有のギラギラ感が出ています。
屈折率が高い鉱物として有名なダイヤモンドの屈折率が2.42、対してルチルは2.62~2.90ですのでその高さが分かります。
ちなみに水晶の屈折率は1.54~1.55です。
そのルチルが水晶の中に内包してさらに一定方向に向かって並んでいるため、まばゆいばかりのキャッツアイ効果が出ております。
まさにこれ以上ない最高品質のタイチンルチルクォーツといえるのではないでしょうか。
③北海道産 ロードクロサイト8ミリブレス
マンガン鉱山として有名な北海道稲倉石鉱山産のロードクロサイトです。
すでに稲倉石鉱山は閉山してしまっているため、この国産ロードクロサイトは今後減っていくしかございません。
おそらく今後値段が上がる事はあっても下がっていくことは無い超希少品になってくると思います。
新しい産出がない上に高い透明感を持ち、白いカルサイト部分がほとんど入っていないハイグレードのロードクロサイトです。
ロードクロサイトは硬度が低いためビーズとビーズの間にシリコンビーズを入れで割れにくくしております。
また、ロードクロサイトなどの炭酸鉱物は酸に弱いので水による浄化にはNGです。
特に水道水と酸性温泉(酸性泉)には気をつけましょう。
いかがでしたでしょうか。
こんな事を言うと不謹慎だと言われるかもしれませんが、
綺麗な石たちを間近で見る事が出来るので、
この仕事をしていて本当に良かったなぁ~としみじみ思ってしまいます。
最後までご覧頂きありがとうございました。