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深緑カラー!タンザニア産ツァボライトのブレスレット

こんばんは。
サルオです。

先週末に島根県安来市伯太町に行ってきました。
この伯太町は出雲国風土記の中でも水晶の産地とし書かれていて、大国主命が越(現在の北陸地方)遠征から帰る途中に伯太町にある稚児岩の上に水晶を乗せて休憩したと書かれているそうです。

詳細については最後に余談して書かせて頂きますが、稚児岩がある場所はすっごい山の中だったんですよね。
その木々を見ながらこの色を何の宝石で例えるのが良いのか考えたところ、やっぱりツァボライトでしょ!

ということで、本日はツァボライトのブレスレットを紹介させて頂きます。

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★【限定1本】ツァボライト 7ミリブレスレット【鑑別書付き】内径:約16.5cm 63,800円(税込)★

ツァボライトはタンザナイトと同じくティファニー社によって命名された宝石です。
タンザナイトがゾイサイトという鉱物の変種であるように、ツァボライトも宝石名であって鉱物名ではございません。

ツァボライトの鉱物名はグロシュラー・ガーネットです。
言ってみたらグリーンガーネットなのですが、普通のグリーンガーネットとは明らかに色味が違いますよね。

見比べてみましょう。

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写真上のものがツァボライト。
写真下がグリーンガーネットです。

色の違いは一目瞭然ですね。

そうです。
ツァアボライトはグリーンガーネットの中でも特別な存在なのです。

ツァボライトはグロシュラーガーネットの中でもV(バナジウ)やCr(クロム)という金属元素を不純物として含むことでこの鮮やかなグリーンカラーに発色しています。
そのため、全てのグリーンガーネットをツァボライトと呼んでよいわけではなく、この条件に合ったグロシュラーガーネットだけが「ツァボライト」という名前になるのです。

そして、このようなアクセサリーとして加工されているツァボライトの産地はケニアもしくはタンザニアの二か所だけ。
それもツァボライトの希少性を引き上げているのです。
※鑑別書にも【別名「ツァボライト」と呼ばれています。】と記載されておりますので、ご安心下さい。
(鑑別書の内容につきましては商品詳細ページをご確認頂けますと喜びます)

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★【限定1本】ツァボライト 7ミリブレスレット【鑑別書付き】内径:約16.5cm 63,800円(税込)★

ところで、この色味のガーネットって他にありますよね。
有名なところだとデマントイドガーネットです。
あとウバロバイトガーネットもこのような色味をしています。

そこで気になったのが「何が違うの?」というところ。

こちらもそれぞれ画像を見てみましょう。

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デマントイドガーネット(イラン産)


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ウバロバイトガーネット(ロシア産)

濃い緑色をしたガーネット、という点ではそっくりですね。
答えからいうと、それぞれ成分が異なります。

少し難しい話になってしまいますが、それぞれの成分はこのようになっています。

・ツァボライト
Ca3Al2(SiO4)3

・デマントイド
Ca3Fe2(SiO4)3

・ウバロバイト
Ca3Cr2(SiO4)3

主成分としてツァボライトのAl(アルミニウム)のところにデマントイドはFe(鉄)が置き換わり、ウバロバイトはCr(クロム)が置き換わります。
このように主成分が違いますが共通していることもあります。

ツァボライトはV(バナジウム)を含むことで緑色に発色していますが、ものによってはCr(クロム)も含んでいます。
そして、デマントイドもCr(クロム)を含むことで緑色に発色していて、ウバロバイトは主成分としてCr(クロム)を含んでいます。

ちなみにエメラルドの緑色や翡翠の緑色もクロムが発色要因になっています。
そして、どの石も高級な宝石なのでクロムが与える緑の影響はすごいですね。

最後にこのツァボライトの透明感を見てみましょう。
下から強い光を当てた写真がこちら

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★【限定1本】ツァボライト 7ミリブレスレット【鑑別書付き】内径:約16.5cm 63,800円(税込)★

透明感が高いわけではございませんが、ある程度の光を通す透過性はございますよ。
また、ツァボライト自体あまり大きな結晶にならず、クラックも多い石ですので、ビーズの表面が多少凸凹しているものもございますが、ツァボライトの特徴としてご認識して頂けますと喜びます。


ここからは余談です。
稚児岩の話ですね。
まず、稚児岩がある山の麓に「玉神社」があります。
この玉神社についての説明は下の写真を見て頂けると助かります。

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ここから島根県と鳥取県の県境にある稚児岩まで車で移動します。
県境の看板付近に車を停めるスペースがかろうじてありましたので、ここから歩きます。

気持ちとしては稚児岩が見たいというよりは出雲神話に登場した「水晶が落ちてないかな」という期待を込めて向かって行きます。


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出雲市は曇り空でしたが、山に登ると霧がかっていました。
麓から見ると多分雲の中。。。

10分くらい歩くとすぐに到着

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ここが稚児岩です。
どこに岩があるのかって?

ここがその岩の上です。

早速水晶が落ちていないか、キョロキョロ・・・まぁ、
あるわけないですよね。

玉神社の説明の中に稚児岩からの景色についてこのような一文がありました。

「眺望良く谷間谷間に集落を見、山のはてには能義平野が広がり、遠くは中海、島根半島が絵のごとく見られる」と

さぁ、さぁ稚児岩からの景色はどうですか!!
その写真がこちら!

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ここが雲の中!
霧が濃すぎて何も見えない。

下から稚児岩を撮影しましたが、やはり霧が濃くてよく分からないですね。
ちなみに時間にしてお昼の12時くらいです。

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稚児岩がある長江山の麓の方に今でも水晶を産出する山があると聞きましたが、情報がなさ過ぎて諦めました。
私有地かどうか分からず勝手に入ると不法侵入になりますしね。

今週末はどこに行こうかな。

最後までご覧頂きありがとうございました。


by stonebuyer | 2023-05-26 20:00 | ブレスレット

当社スタッフが天然石や勾玉、ちょっとした日常をお届けします。


by menoya_writer