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古代日本人の心を魅了し続けている出雲石

おはようございます。
サルオです。

既に今週の火曜日から告知がされておりますが、
出雲石の原石が本日から解禁されました!
正直僕も最近まで聞かされておりませんでしたので、非常に驚いています。
なぜ驚いているかといいますと、出雲石は現在採掘されていない非常に貴重なものだからです。

そのあたりの詳細につきましては、弊社のオンラインショップ内の特集ページに既に書かれておりますので、そちらも合わせてご覧頂けると幸いです。
★出雲石の詳細ページはこちらまで【めのやの原点、「出雲石」】★

この特集ページで出雲石について細かくかかれておりますので、
内容はサルオ的な考察でお話させて頂ければと思います。
しかし、説得力はあると思いますので、長文になりますが是非読んで頂けると喜びます。
(信じるか信じないか○○○次第です)

古代中国において「玉(ぎょく)」といえば、ネフライトのことを指し、春秋戦国時代頃(紀元前500年~紀元前221年頃)から神聖視されていました。
この石は持つ者に力を与え、不死を約束する力を宿していると信じられていたようです。
また、古代中国では死後の魂の肉体帰りを信じていたから、遺体が腐らないように事を願って玉を一緒に埋葬したようです。
時代的にも不死を願った始皇帝もこの石の魅力に取り付かれた一人ではないかと推測されます。

では日本においてはどうだったのでしょう。
古代の日本は現代の日本語にも使われている「漢字」のように中国文化の影響を大きく受けております。
当然この「玉(ぎょく)」という中国文化も弥生時代後期(西暦200年頃)には日本に入ってきていると推測されます。

しかし、日本において「玉」と呼ばれる良質なネフライトは産出されませんでした。
そのため、当時の日本は何を「玉」としていたのか。。。

その一つは日本の国石にも認定された糸魚川や青海産の「翡翠(ひすい)」で、硬玉とも呼ばれ、これは間違いなく古代日本から「玉」であることは間違いないと思われます。
事実、出雲大社からもこの当時の越(こし)と呼ばれた古代の王国で採れた翡翠の勾玉が産出されています。
しかし、この「越(こし)」と呼ばれる王国はその後、滅んでしまい、そのまま昭和初期に再発見されるまで歴史の舞台から姿を消したといわれています。

では、この翡翠が姿を消していた間、何が「玉」だったのか。

もう皆さんもご想像通りだと思いますが、それが「出雲石」です。
出雲石の鉱物名は「碧玉(へきぎょく)(ジャスパー)」です。
碧玉の「碧」は「みどり」と読み、「ふかくあおい色。あおみどりの色。」という意味があります。

通常ジャスパーは、世界的に見ても赤や黄色、緑など色々な色を持ち、特定の色をイメージすることは少ないと思います。

つまり、日本においてはジャスパーといえば「碧(みどり)」であり、それは「出雲石」である。ということです。
その証拠こそが特集ページの下記の文言です。

「現在の奈良県・橿原市にある「曽我遺跡」は大和王権が勾玉作りの生産・流通を直接管理するために作った当時全国最大の工房跡と言われ、その遺跡からは大量の花仙山産の出雲石が出土しています。」

日本において古代より「玉(ぎょく)」として神聖視されていた宝石がまさに「出雲石」である!ということです。

それでは、お品物を紹介させて頂きます。
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★出雲石原石 約7cm × 2.5cm × 2cm 重さ約33g 14,580円(税込み)★

サルオらしくこの碧玉(ジャスパー)という鉱物について語りたいと思います。

主な成分は水晶やカルセドニー、めのうと同じく二酸化珪素(SiO2)です。
では、それぞれ何が違うかといいますと不純物の量によって鉱物名が分かれます。
従いまして、碧玉(ジャスパー)は不透明なカルセドニーというイメージのものとなります。
*ただし、めのうとカルセドニーの違いは縞があるかどうかです。縞模様があるものがめのう、ないものがカルセドニーになります。

では、この「不純物」とは何か。
この出雲石と呼ばれる碧玉の場合には「クローライト(緑泥石)」)を多く含んでいるため、緑色をしております。
出雲石はこのクローライトが堆積して固まり形成されています。

僕がネタばらしをしているみたいで多少恐縮しておりますが、特集ページの中に
「勾玉職人曰く、「緑が濃いと硬い、緑が薄いと粘りが出てくる」と言います。」
と記載されているところがあります。

これは、緑泥石成分が圧力により、ぎゅーっと固まったところは硬く色が濃い、しかし固まりが弱いところは、色が薄くなり、名前からも想像がつく通り、粘土鉱物である緑泥石の成分に近くなるため、粘土特有の粘りが出るためです。

しかし、上の写真くらいの色味であれば、ほとんど「カッチカチ」ですので、粘土のような印象はありません。
細かいところ感覚は職人が持つ感性の成せる技ではないかと思います。

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★出雲石原石 約7cm × 6cm × 3cm 重さ約77g 34,020円(税込み)★

質に関しては本当に好みになってくると思います。
社内の人に聞いても上の写真のように濃いものが好きな人もいますし、下の写真のように薄いものが好きな方もいます。

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★出雲石原石 約:60g 4.7cm×2.4cm×5cm 24,300円(税込み)★

碧玉の出来方として、もう一タイプございます。
それは堆積された緑泥石に珪酸分が流れ込み固まったものです。
このタイプは色が薄くてもしっかりした硬度があります。

それがこの上の写真のタイプです。
ごつごつしていなくて、ちょうど飾りやすい形の原石です。
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★出雲石原石 約8.5cm × 6cm × 2.5cm 重さ約166g 77,760円(税込み)★

個人的にはこういった色の濃いタイプが好きです。
性格的に鉱物の色味も料理の味付けも濃いほうが好きなんです。
碧玉においても、色が濃いほうが神秘的な美しさを感じてしまいます。

先月末に糸魚川産の翡翠の勾玉を販売させて頂いたときに人気が高かったのは、淡い色味の緑色が入っているものでした。
きっと翡翠がお好きな方は下のような淡い部分があるタイプがお好きなのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
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★出雲石原石 約13cm × 8cm × 4.5cm 重さ約536g 243,000円(税込み)★

10cmを超えるサイズですので、見ごたえは十分です。

ここからは余談になりますが、、、
特集ページに2012年10月に出雲石を採掘した話が載っていますが、この日僕は公休を頂いておりました。
そして、この日休んだことを今でも後悔しております。
と言いますのもこの採掘の次の日、工房の勾玉職人さんから「サルオさん!昨日休みでしたね!せっかく採掘現場を一緒に見ようと思って誘おうと思ったのに残念でしたね」、
四代目 新宮正明からも「サルオ!昨日採掘を手伝わせようと思って電話したのにおらんな」と言われて大ショックです。

その日採掘があることは知ってました。
しかし、この採掘場所は新宮家しか知ってはいけない秘密の場所だと聞いており、まさか僕も誘われるなんて夢にも思っておりませんでした。
僕も採掘の現場に立ち会えるチャンスがあったのに、その場にいることが出来なかったことを今でも後悔しております。。。

最後までご覧頂きありがとうございました。


by stonebuyer | 2018-10-11 09:00 | 入荷情報 (原石)